急にそわそわし出した僕を見て ベッキーが
「 What’s happening? (どうしたの?)」
どうもこうも 旦那が帰ってきたらまずいだろ~…
「 What time is your husband coming back? (おまえの旦那、いつ帰ってくんの?) 」
回らない頭を振り回して英作文した言葉をなんとか搾り出す。
「 He is not coming back today, he is in jail right now. (帰ってこないわよ。 彼、いまジェイルの中にいるのよ。)」
今日は戻らないことは分かった…ふ~~ぅっ…(とりあえず ホッと一息)
ところで jail (ジェイル)?ってなんじゃ~?
と僕はいつもジーパンの尻ポケットに入れてある三省堂の小型の辞書を取り出して
How do you spell ‘Jail’ ?
(ジェイルのスペル教えて…)(このフレーズは覚えておくととても便利)
え~っと、 スペルを聴いて辞書を引くと
『はぁ~~~っ???』 『刑務所!!!!』 『なぬぅ~~~?』
またびっくりしてしまった。
「What did he do? (なにしたの?) 」と僕。
ベッキーが答える。
「婦女暴行よ 3人も犯しちゃったんだから… まったくもう!! 」
な・な・な・なに~~~ぃぃぃ?! まじっすか?
今日は本当にびっくりのしっぱなしである。
それで暫く刑務所にいなきゃいけないの とベッキーは笑いながら答えたが
もう飯どころではない。
と、!! タバコを買いに行ってくるとトレーラー・ハウスを出てきたことを思い出してしまった。
ダブルパンチを受けた僕は慌てて立ち上がり、ベッキーに
また来るね ごちそうさま!!
といって 僕は走ってベッキーのアパートを飛び出した。
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