ベッキーとインポの坪井さんが帰ってきた。
もう午後10時を回っていた。
ベッキーはとても機嫌がよさそうに見えた。
「やったのか?」
俺の心にまとわりつく不安。
ベッキーが帰った後 俺は恐る恐る坪井さんに尋ねた。
「どうでした?」
「ボーリング行って、その後ピザ食べて、ビール飲んで帰ってきた。」
「へ?それだけ?」
「うん、それだけ。」
「そ、そ、そうか!やった! 次は僕の番だ!」
義理を果たした俺は 心の中で密かに叫んだ。
「作戦や、作戦を立てなあかん。」「う~~~ん。」
今までまともなデートを経験していない俺は悩んでしまった。
しかも相手は金髪。
「そうや!手紙作戦や」
昔 小学生の時 弁論大会に出てたし、作文はできるはず。
ということでラブレターを徹夜で書いた。
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